今回は実際に農園を見て回った様子から写真添付でレポートしていきます。 大サイズの写真は共有フォルダ内に格納した写真をご参照ください。
農園の上の方の入り口からの眺めです。ここから見えるのは農園全体の約 1/3 です。ちょ うど「く」の字のように谷間が真ん中あたりから右の方へ曲がっています。
最上部の段々畑。ここは日当たりが良いのでところどころにバナナやアボガドなどのシェードツリーの苗を植えています。早ければ1年以内に日除けとして役立つ予定です。
農園の一番上の場所から撮影した、農園の周りの様子です。
山並みだけが広がっているように見えますが、見えないところに他の農家さんの畑があります。
この日の日中の気温は27.3度。
標高は1335m。
P Hを測定しました。1箇所は5.4、もう1箇所は6.7でした。
P Hが原因かわかりませんが、場所によって成長しにくいエリアがいくつかあります。日当たり、水はけの具合、土壌そのものの質や相性など、原因は様々に考えられますが、対策を施してもどうしても成長しないエリアは他の作物を試すなどして、よく育つ場所に集中して植えていくようになりそうです。
コーヒーの木や水ポンプのモーターが盗難に遭ったということがありましたので、写真のようなコンクリート製で鍵をかけられる、モーター格納小屋を作りました。道具などもしまえるようになっています。農園は人の住む場所から少し離れていますし、常に人がいるわけではないので、これで一応の盗難防止策になると思います。
こちらは追加で作られた貯水池です。
前回もご報告しましたが、4,5年ほど前に植えてあった木が20本ほど残っていて、そこから僅かですがコーヒーチェリーを収穫することができました。収穫の様子です。
1本の木から1〜2.5kgくらい取れました。合計で約20kgほどになりました。焙煎豆にすると約3kgくらいになると思います。
こちらは収穫したチェリーの皮を、機械を使って剥いている所です。
皮を剥いて軽く洗い、ミューシレージという表面のベタベタを少し残した状態で天日干しする、というやり方で精製します。パルプドナチュラルやハニープロセスとも呼ばれる製法です。水をあまり使わずに済むのが利点で、ミューシレージをある程度残すことで柑橘系の香り高めなコーヒー豆に仕上げることができます。
乾燥台の上に豆を置いて、天日で1週間くらい乾燥させます。水分が10%〜12%くらいになるまで続けます。
このような水分計を使って計測します。
今週中には乾燥が完了する見込みです。そのあとは脱穀機を使って脱穀して、生豆が完成します。
来年、帰国の際には日本に持ち帰り、ACS農園最初の収穫物としてお届けできる見込みです。
こちらは近隣の村からコーヒーチェリーが届いた時の様子です。カフェカローでは以前から、カロー周辺の農家さんからフェアトレードで豆を購入してきました。この日届けてくれたのは、パラウン族という民族の人たちです。
以前は各村で精製済みの豆を購入していましたが、昨年からはチェリーの状態で買い取るようになりました。そして自分たちで精製した生豆の生産を始めています。
昨年は一番シンプルな製法であるナチュラルというやり方でしたが、これだと手間がかかりしかも豆の大きさや品質が安定しにくいので、今年はナチュラルに加えてパルプドナチュラル製法を採用しました。
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